京都市南区・十条 手ごねの天然酵母パン教室 なのはな

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京都市南区 天然酵母パン教室 なのはな

【失敗しない!】デコレーションケーキ・生クリームのきれいな塗り方

京都市南区
天然酵母パン教室 なのはな 関根花菜です!



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デコレーションケーキの生クリームの塗り方を詳しく解説します。



いつもきれいに塗れてるけど、もっとレベルアップしたい!という人ではなく、
全然きれいに塗れないから、なんとか見れるレベルにしたいという人向けです。



慣れないうちはなかなか難しいとは思いますが、
できるだけ失敗しないコツを書いていくので参考にしてください!


ポイントはクリームの硬さの使い分け!

まず、重要なのが【硬い生クリーム】【柔らかい生クリーム】を使い分けることです。



大まかな手順としては、



①サンド(スポンジとスポンジの間にクリームとイチゴをはさむ。硬い生クリーム使用)

②下塗り(硬い生クリームで全体を塗る。これによってスポンジの凹凸を消す)

③上塗り(仕上げ塗りともいう。柔らかい生クリームで全体を塗って表面のつやとなめらかさを出す)



となります。



サンドに柔らかい生クリームを使うと、時間がたったらケーキが重みに負けてつぶれてきてしまいます。



下塗りに柔らかい生クリームを使うと、最終的にクリームがどんどん削れてスポンジが露出してしまったり、クリームの厚みが均一にならず、きれいな仕上がりになりません。



上塗りは、艶やなめらかさを出し、ケーキを美しく見せるために柔らかい生クリームを使います。



と、前置きが長くなってしまいましたが、初めから売り物みたいにきれいに塗るのはまず無理なので、あまり気負わずやってみてください。



この記事の基本をおさえておけば、回を重ねるごとに確実に上手になりますよ。


道具をそろえよう


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回転台、パレットナイフ、ゴムべら、泡立て器、ボウル×2。


回転台は頻繁に使うものじゃないのでもったいないと思うかもしれませんが、プロでも無しでは作業できないので買いましょう。



安いものなら1000円くらいであります。
実店舗ではあまり見たことがないので、事前にネット注文しておくのが良いと思います。



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パレットナイフは100均ので十分です。 生クリームは常に氷水をあてながら作業しないとダレてしまうので、 ボウルは2つ必要です。できれば同じ大きさのボウルが2個あればベストですが、違う大きさの場合は生クリームに氷水が入ってしまわないように気をつけましょう。 f:id:saitokana:20161217223237j:plain ハンドミキサー。よっぽど腕力のある人じゃない限り必要です。 安いものなら2000円ぐらいからあります。特に高いものを買う必要はありません。

材料をそろえよう


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  • イチゴ1パック
  • スポンジ5号1袋
  • 生クリーム200ml
  • 砂糖大1
シロップ
  • 砂糖大1
  • バニラエッセンス2~3振り

今回は5号(直径15センチ)のスポンジ(市販)を使います。



生クリームとイチゴ1パックずつで両方少し余るくらいです。
大体4~6人分くらい。



生クリームは乳脂肪分38%ぐらいのものが扱いやすいです。



植物性と動物性どちらを使うか迷う方もいらっしゃるかと思いますが、
ちょっとお値段が張る分動物性の方が口どけがよくおいしいので動物性をおすすめします。



コアントローはオレンジのリキュールで、香りづけ用なのでなくても大丈夫です。


下準備

シロップを作る


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耐熱容器に水大さじ2と砂糖大さじ1を入れ、電子レンジ600ワットで30秒~1分加熱する。
砂糖が完全に溶けたらOK。


粗熱がとれたらコアントロー小さじ1/2を入れて冷蔵庫で冷やしておく。


サンド用のイチゴをカットする


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飾り用のイチゴを除いて、サンド用のイチゴは5ミリ幅くらいにカットする。
※時間が経つと汁がでてくるので、直前に!

生クリームを泡立てる


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ハンドミキサーで生クリームを泡立てます。


このとき重要なのが、7~8分立てくらいで留めること!


柔らかいツノがたってゆっくりおじぎする硬さです。
このクリームを、必要な分ずつもっと泡立てて使います。


サンド


いよいよ塗る作業に入っていきます!



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回転台のど真ん中にスポンジをおきます。
位置がずれていると後々作業がしにくいので、ここは慎重に。



スポンジをのせて回転台をくるっとまわすと、
ずれてる/ずれてないがよく分かります。



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スポンジに刷毛でシロップを塗ります。
全体的にうっすら湿るぐらいが目安。
シロップが少ないとパサパサしてしまいます。


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サンドの生クリームは柔らかいとケーキがつぶれてしまうので、ある程度の硬さにする必要があります。
写真では分かりづらいかと思いますが、ピンと硬いツノが立つぐらい。(9分立て)


ここからはハンドミキサーを使うと立て過ぎてしまう恐れがあるので、
泡立て器を使います。
(立て過ぎるとバターになります)


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ここで注意してほしいのが、ボウル全体を泡立てるのではない!ということです。
ボウルの半分ぐらいのみを9分立てにして使います。



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ツノがピンと立つ硬さになったら、生クリームをこれくらいの量のせて…



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パレットナイフの先端をスポンジの中央にあてて、
回転台をくるっとまわします。
どうせ隠れるところなので、あまりきれいにならす必要はありません。
大体平らになっていれば大丈夫です。
(この時点では側面はきにしなくていいのでノータッチで。)



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イチゴを並べます。
外側はできるだけスポンジギリギリのところまで。
(崩れにくくするため)
今回は置きましたが、真ん中はイチゴを置かないほうが切りやすいです。



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生クリーム(9分立て)をのせて、同様にならします。



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イチゴがうっすら見えるぐらいがちょうどいいと思います。
サンドのクリームはあまり多すぎると崩れの原因になるので注意!



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下側になる面にシロップを塗ってから、スポンジを重ねます。



段差があると仕上がりがきれいにならないので、
真横からみて、回転台を回しながら調節します。



上側になる面にもシロップを塗ります。


下塗り

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ここからが下塗りです。
【硬いクリーム】9分立てを使います。
硬さはこれぐらい。


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このぐらいの量をのせて、パレットナイフの先端をスポンジの中心に合わせて、
回転台をくるっと回します。



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上面が平らになったところ。側面はまだはみ出してます。



パレットナイフを垂直に立てて、はみ出したクリームを側面に塗っていきます。



角のはみ出した部分をパレットナイフで取ります。



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下塗りが完成した状態です。
この時点ではスポンジがうっすら透けているぐらいなら気にしなくて大丈夫です。



ここまで来たらもう一息!

仕上げ塗り

ここからは仕上げ塗り。



表面を美しく整えていく作業です。



ここからは【柔らかいクリーム】を使います。
柔らかいツノが立ち、ゆっくりおじぎするくらいの硬さです。



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これぐらいのせて、



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パレットナイフの先端をスポンジの中央に合わせて、
回転台を回します。



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このはみ出したクリームを、



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パレットナイフを垂直に立てて側面に塗っていきます。



まずは側面全体をおおまかにならして、



それから表面を整えていきます。
表面を整えるときは、難しいですができるだけ一息で一周塗りきってください。



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側面を塗り終わったところ。



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角のはみ出したクリームを中央に向かってとっていきます。



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生クリームをしぼります。
絞り袋に入れる生クリームは、柔らかいものを使ってください。(8分立て)



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イチゴを飾ったら完成です。



クリスマスやお誕生日にぜひつくってみてください!